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Boxは9日、Amazon Web Services(AWS)とIBMクラウドを活用し、日本、ドイツ、アイルランド、シンガポールにおいて、Boxのコンテンツの保存が可能になる「Box Zones」を発表した。各国で、企業に求められるデータ保存の必要条件に対応しつつ、重要なコンテンツの一元管理と生産性の向上を支援するという。日本ではAmazon S3を利用し、8月中に提供を開始する予定。
「Box Zones」は、各国で求められるコンテンツ保存の要件を支援し、Boxのコラボレーション機能(文書の電子透かし、きめ細やかな認証管理、コメント機能およびタスク機能、広範なファイルプレビューなど)や、企業で最も利用されているOffice 365やSalesforceなどのツールとの統合を維持する。
Boxの共同創業者兼CEOであるアーロン・レヴィ氏は「クラウドによって、企業間のつながりやコラボレーション能力が高まり、より一層グローバル展開が求められています。しかし多くの企業は各国の法令や規制によって、企業の成功や従業員の生産性、コラボレーションを妨げる技術的なトレードオフを強いられています。『Box Zones』は、欧州とアジアの企業のデジタル変革を推進し、当社のグローバルなプレゼンスを向上させる」と語る。
Amazon Web Servicesのワールドワイドパートナー・エコシステム担当バイスプレジデントであるテリー・ワイズ氏は「AWSと当社のお客さまにとって、セキュリティは最も優先度の高い課題です。先日発表されたAWS上で稼働する『Box KeySafe』によって、Boxはあらゆる規模の企業に、ビジネスにおいて重要で機密性の高いコンテンツ向けの優れた管理機能を提供しています」と説明。
さらに「本日発表された『Box Zones』によってそのミッションをさらに推し進めています。当社は、お客さまには自社のデータをどこでどのように保存するかを選択する自由があると考えます。『Box Zones』がAmazon Simple Storage Service(Amazon S3)を活用することにより、お客さまは最高水準のセキュリティと、自社が事業を展開する地域で求められる法令順守の要件に、いっそう適切に対応できるようになります」とコメントしている。
IBMクラウドのシニアバイスプレジデントであるロバート・ルブラン氏は「企業は革新的なプラットフォームとしてクラウドに注目しており、データはその中核を担っています。先ごろのCleversafeの買収によって新しいテクノロジーを備えたIBMクラウド上にある『Box Zones』は、パフォーマンスやセキュリティ、その他メリットを考慮して、国内でのデータ保存が望ましいと考える企業向けのプラットフォームを提供します。当社は、Boxとのパートナーシップを拡大し、IBMクラウド・データセンターのネットワークを通じて欧州とアジアでサービスを提供できるのを楽しみにしています」との声明を発表している。
「Box Zones」はAmazon S3を利用し、日本では8月中に提供開始予定。また、IBMクラウド経由では、欧州とアジアで2017年内に利用可能になる予定。利用料金などの詳細は今後発表の予定。
Boxは、企業向けファイル同期・共有(EFSS)サービスの世界市場で、リーダー企業に位置付けられる。一方、
ガートナーの調査 によれば、日本市場ではGoogle Drive for WorkやマイクロソフトのOneDrive for Businessのほうが利用意向が高い。
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