両社の統合が実現すれば、時価総額の単純合計は1,170億ドル（約14兆円）。売上高では世界首位の独BASFを抜き、世界最大の化学企業が誕生することになる。ただし、WSJの報道によれば、両社は事業を統合後、農業関連、高機能関連、化学品の3分野3社に分割することを検討しているという。

　ダウ・ケミカルは1897年創業の総合化学メーカー。2001年にユニオンカーバイドを買収して以来、米国では首位を維持している。デュポンは1802年に創業した名門で、世界初の合成繊維「ナイロン」の発明などで知られている。