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- 2015/04/30 掲載
Life is Tech! 代表取締役 水野雄介氏が語る「IT界のディズニーランド」構想とは?
「ディズニーランドより楽しく」を掲げるLife is Tech!とは
提供しているのは中学生・高校生向けのプログラミング/ITのキャンプやスクール。その代表的なプログラムであるITプログラミングキャンプは、4年前に3人の生徒を対象にするところからスタートし、今では受講生は8,000名を超えている。
カリキュラムはiPhoneアプリやゲームの開発、WEBプログラミングなど、13コースの中から、受講者が趣味・趣向に合うものを選んで集中的に学ぶ。受講者は8割が初心者で、中学生が65%、高校生が35%、女の子が3~4割だという。
このプログラムは2014年、Googleが世界のICT教育組織に授与する“Google RISE Awards ” を東アジアの企業として初めて受賞、マスコミでも繰り返し紹介された。まさに、今や飛ぶ鳥を落とす勢いだ。
Life is Tech! 代表取締役 水野 雄介氏は、このサービスを通じて、中学生・高校生にものづくりの楽しさを伝え、彼らの「創造する力」と「つくる技術」を伸ばしたいと考えている。目指しているのはいわばIT界のディズニーランドだといい、中高生が何度で喜んでも訪れたくなる空間づくりだという。
「IT業界にもヒーロー誕生を」とプロ野球さながらのドラフト会議
水野氏はこの日、2020年までに実現したいことと、2025年までに実現したいことの2つに分けてプレゼンテーションした。直近の目標は、日本でデジタルなものづくりに携わる人を20万人まで増やすことである。なぜ20万人なのか。これは同氏が好きな野球、そして中学生・高校生における野球ファン人口から算出したという。1クラス40人の学級に、日常的に野球の話をする生徒は大体5人。そのうちの2人ぐらいが野球部員だ。その割合で行くと全国での中学生・高校生の野球ファンは約19万人。ならばITの分野でもそれくらいのファンが生まれてもおかしくないというわけだ。
ファン層を広げるためにはヒーローの出現が欠かせない、同社が考えだしたのが、「ITドラフト会議」だ。
これは、エントリーした学生の中から、企業は学生1名を指名し、学生は1企業から「特別指名人材」の権利を得るというもの。指名された人材はインターンシップに参加したり、そのまま指名する企業は、スクエア・エニックス、日本マイクロソフト、DeNAなど、学生でも名前を知っている有名IT企業7社だ。冬の陣は、まるでプロ野球のドラフト会議さながらの緊張感が醸し出されていた。
水野氏は「野球選手や、最近だとテニスの錦織(圭)くんのように、スポーツではヒーローが生まれる。同じようにITにおけるヒーローをつくるために、ITをやる子どもたちが『カッコイイ』と思われる文化をつくる必要がある」と野望を語る。
「2020年までの目標として、日本の教育を変えるために『入口』『中身』『出口』を変えなければと思っている。このようなエンターテイメント性の高い出口を作ることで、IT業界に憧れられるヒーローが生まれればいいなと思っています」(水野氏)
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