- 2014/07/23 掲載
DDoS対策製品の市場規模、66.1%増の12億4,000万円に
アイ・ティ・アール(ITR)は23日、ファイアウォール/UTM(Unified Treat Management:統合脅威管理)、IDS/IPS(Intrusion Detection System/Intrusion Prevention System:不正侵入検知システム/不正侵入防御システム)、WAF(Web Application Firewall)など全7分野を対象に、国内42ベンダーへの調査に基づく市場動向と分析をまとめた市場調査レポート「ITR Market View:ゲートウェイ・セキュリティ市場2014」を発刊したと発表した。
本レポートの主なトピックは以下の通り。
ファイアウォール/UTM | 2013年度市場は12.7%増の大きな伸び、2014年度も好調を維持する見込み |
IDS/IPS | 2013年度はセキュアソフトがトップシェアを維持、2番手マカフィーが高成長で追随 |
WAF | 2013年度市場は26.4%増と大幅な伸び、2014年度も同等の伸びを予測 |
URLフィルタリング | パッケージからSaaSへのシフトが進行し、2013年度の市場はほぼ横ばいで推移 |
Webゲートウェイ・セキュリティ | SaaS市場は2013年度、2014年度ともに2桁成長と好調、パッケージとアプライアンス市場は微増 |
サンドボックス型ゲートウェイ・セキュリティ | 上位ベンダーの好調により、2013年度の市場は2.3倍へ急拡大 |
DDoS対策 | DDoS攻撃の増加に伴い2013年度の市場は24.0%増と大幅な伸び、参入ベンダーの増加により2014年度も66.1%増を予測 |
DDoS対策市場は2014年度も66.1%増の高成長
このうち、国内のDDoS対策製品市場は、2013年度の売上金額が12億4,000万円で、前年度比24.0%増の大きな伸びを示した。主なユーザーである通信事業者が積極的な投資を行ったことが背景にあるという。
DDoS攻撃は、ネットワーク上のトラフィックを増大させて、通信を処理している回線やネットワーク機器、およびサーバのリソース(処理能力)を占有することによってサービスの提供を妨害するもの。攻撃が多様化しているほか、世界的に増加傾向にあり、企業や政府機関、通信事業者にとっては以前から深刻な脅威と認識されてきている。
DDoS対策製品では、大量パケット送信への対策のほか、少量パケットでサーバリソースを大量消費する攻撃などにも対応できるものや、ロードバランサやADC(アプリケーションデリバリコントローラ)製品で提供されるものもある。2013年度から参入ベンダーが増えており、2014年度は同66.1%の大幅な伸びを見込んでいるという。
比較的新しい分野であることもあり、DDoS対策市場の2013年度から2018年度までの年平均成長率(CAGR)は33.2%と、ゲートウェイ・セキュリティ市場の7分野のなかで最も高い成長率になるとITRでは予測した。
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