• 2014/04/22 掲載

データセンターの建設コスト、10~20%高い水準で推移 企業内DCから事業者DCへ

  • icon-mail
  • icon-print
  • icon-hatena
  • icon-line
  • icon-close-snsbtns
会員になると、いいね!でマイページに保存できます。
IDC Japanは22日、国内データセンター新設投資予測を発表した。これによると2013年の国内データセンター新設/増設投資額はほぼ前年並みの1,985億円となった。企業ITの災害対策強化の需要が拡大しており、データセンターのキャパシティ増強のための投資が継続しているという。
 今回の調査対象には、クラウド事業者などのITベンダーのデータセンター(事業者データセンター)と、金融機関、官公庁、製造業などの一般企業のデータセンター(企業内データセンター)の両方が含まれている。

 事業者データセンターでは延床総面積が増加傾向だが、企業内データセンターでは減少傾向となった。企業や団体がITの災害対策強化のために、社内運用から事業者データセンターサービス利用へ移行する動きが継続しているためという。

 2013年末時点の事業者データセンターと企業内データセンターを合わせた国内データセンター延床総面積は915.3万平方メートルで、2018年末には908.9万平方メートルとなるとIDCでは予測した。

 このうち、事業者データセンターの延床総面積は年平均3.5%で増加し、企業内データセンターは年平均1.1%で減少していくという。

photo
国内データセンター 延床総面積予測: 2013年~2018年

関連記事
 現在、国内では建築工事にかかる人件費や資材費が上昇している。2014年~2018年のデータセンターの建設コストは2011年の水準に比べて10~20%程度高い水準で推移するとIDCではみており、このことも一般企業における企業内データセンター新設投資を減らし、事業者データセンターの利用への移行を加速させる要因となっている。

 一方、事業者データセンターでは事業者間の競争が激化しており、データセンターの効率的な運用が競争力を高めるために重要となっている。

 建設コストの上昇は、データセンターの初期投資および運用コストの抑制の必要性をさらに高めることになる。

 IDC Japan ITサービス リサーチマネージャーの伊藤 未明氏は「既存のデータセンターや倉庫などを改装してデータセンターキャパシティを拡張するなど、過剰な初期投資を回避できるようなデータセンター建設のありかたを検討する必要がある」と分析している。

 今回の発表はIDCが発行したレポート「国内データセンター建設市場 2013年の実績と2014年~2018年の予測」(J14320102)にその詳細が報告されている。

評価する

いいね!でぜひ著者を応援してください

  • 0

会員になると、いいね!でマイページに保存できます。

共有する

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • icon-mail
  • icon-print
  • icon-hatena
  • icon-line
関連タグ タグをフォローすると最新情報が表示されます
あなたの投稿

    PR

    PR

    PR

処理に失敗しました

人気のタグ

投稿したコメントを
削除しますか?

あなたの投稿コメント編集

機能制限のお知らせ

現在、コメントの違反報告があったため一部機能が利用できなくなっています。

そのため、この機能はご利用いただけません。
詳しくはこちらにお問い合わせください。

通報

このコメントについて、
問題の詳細をお知らせください。

ビジネス+ITルール違反についてはこちらをご覧ください。

通報

報告が完了しました

コメントを投稿することにより自身の基本情報
本メディアサイトに公開されます

必要な会員情報が不足しています。

必要な会員情報をすべてご登録いただくまでは、以下のサービスがご利用いただけません。

  • 記事閲覧数の制限なし

  • [お気に入り]ボタンでの記事取り置き

  • タグフォロー

  • おすすめコンテンツの表示

詳細情報を入力して
会員限定機能を使いこなしましょう!

詳細はこちら 詳細情報の入力へ進む
報告が完了しました

」さんのブロックを解除しますか?

ブロックを解除するとお互いにフォローすることができるようになります。

ブロック

さんはあなたをフォローしたりあなたのコメントにいいねできなくなります。また、さんからの通知は表示されなくなります。

さんをブロックしますか?

ブロック

ブロックが完了しました

ブロック解除

ブロック解除が完了しました

機能制限のお知らせ

現在、コメントの違反報告があったため一部機能が利用できなくなっています。

そのため、この機能はご利用いただけません。
詳しくはこちらにお問い合わせください。

ユーザーをフォローすることにより自身の基本情報
お相手に公開されます