- 2013/08/01 掲載
電通とデジタルガレージ、「電通サイエンスジャム」を共同設立 先端技術をビジネス化
第1弾として、脳波の計測/分析に関する研究の第一人者である慶応義塾大学 理工学部の満倉靖恵准教授と連携し、事業開発を行う。
電通はこれまでも「neurowear(ニューロウェア)」プロジェクトの推進により、脳波コミュニケーションツールとして世界的に知られるようになった「necomimi(ネコミミ)」の開発や、脳波の状況で推奨するミュージックを変える音楽レコメンデーションエンジン「mico(ミコ)」の開発(満倉准教授との共同プロジェクト)を行うといったパイロットスタディを手がけている。
両社は発表資料で、「日本の最先端科学の研究成果には、大きなビジネスの種になり得るものが多くある」と指摘。しかし、研究を行う科学者・研究者にとって、その成果をビジネスに結びつける機会は限られており、優れた研究成果が必ずしも十分に生かされていないという現状があった。
こうした状況を背景に、国内外企業とのネットワークを持ち、新しいアイデアや発想力で時代を切り開くツールやサービスの開発実績を有する電通と、インターネットの創成期から最先端のデジタルサービスを発掘し、多くの有望なベンチャー企業を育成してきたデジタルガレージは、サイエンス領域における研究成果のビジネス化を促進する新会社を共同出資で立ち上げることにしたという。
今後は、両社の強みを生かしたさまざまな分野の企業とのコラボレーションを通して、新たなビジネスの開発と産業の創造および育成を進めていくという。
電通サイエンスジャムの資本金は1億8,000万円。代表取締役社長には、電通コミュニケーション・デザイン・センター 専任局長の細金 正隆氏が、代表取締役には、電通コミュニケーション・デザイン・センター事業開発ディレクターの神谷 俊隆氏が就任する。満倉靖恵准教授は、新会社の非常勤取締役最高技術責任者に就任する。
電通は2012年11月に、脳トレで有名な東北大学の川島隆太教授らとともに、認知神経科学から新産業の創生を目指す産学連携組織「スマート・エイジング・ラボ」を設立している。
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