富士通、情報シス部門のITマネジメントを支援する事業会社を設立　河合塾と契約締結

　従来、企業の情報システム部門のアウトソーシングでは、アプリケーション開発やシステム運用といったデリバリー領域が主流だったが、企業経営におけるITの重要性が高まる中で、システム開発や運用に関するマネジメント機能の強化を目的とするアウトソーシングに対するニーズが高まりつつある。富士通は、多額の投資をすることなく、簡便にマネジメント領域のアウトソーシングができるよう、主に中堅市場の企業を対象にITマネジメントのアウトソーシングサービスを提供するITマネジメントパートナーズを設立した。

　ITマネジメントパートナーズでは、富士通の技術者がSI技術・ノウハウを持ちよるとともに、顧客の情報システム部門からもITマネジメントに関わる技術者に参画してもらい、それぞれの顧客が抱えるITシステムのさまざまな課題を顧客と一体となって解決し、顧客の情報システム部門の改革を支援する。


　顧客はITマネジメントパートナーズを活用することで、IT上流機能の強化やIT人材の早期育成、またITマネジメント業務の強化といった効果が期待できる。また、富士通グループでは新会社でのサービス開発を通じて、顧客の業務に精通したIT人材の育成を図っていく。

　なお、富士通はこのほど、学校法人河合塾とITマネジメントパートナーズの活用について契約を締結。今後、両社で具体的な業務範囲などの検討を行い、2013年4月1日に新会社によるITマネジメントサービスを開始する予定という。