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- 2013/02/05 掲載
囲い庭の中の本<前編> 電子出版物のDRMと共存するために
電子出版物の利便性とDRMについて
ストアという囲い庭
情報技術の分野には “walled garden”というアナロジーがある。直訳すれば「壁に囲まれた庭」のことだが、ユーザがコンテンツやサービスにアクセスするのを制御する環境を指す(*1)。インターネットという荒野に庭を構えてサービスを行う上で、境目となる「壁」が必要とされる局面は多い。庭園をさまざまなリスクから守るため、利用者とそうでない者を区別するため、利用者を外に逃さないため、といった理由が挙げられる。しかし高い「壁」に囲まれた窮屈な庭園では、利用者が快適に過ごすことができずに出て行ってしまうことだろう。電子出版物を販売するストア(書店)も、しばしばそうした庭になぞらえられる。ストアにおいて、DRM(デジタル著作権管理)は強固な「壁」の代表的存在だが、利用者から最も忌避される存在でもある。「壁」の抱えるジレンマにストアはどのように向きあっているのだろうか。
*1:より狭い意味ではモバイルデバイスからアクセスされるクローズドなインターネット環境を指す。
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