この問題は、セキュリティ研究員である高木浩光氏が、同社の広報担当者から「（次期バージョンの）リリースのタイミングでネット、ソーシャルでの良好な評判を形成したいと考えております。 そこで、評判形成についてご協力いただける方を探しておりますが、そういった仕事の依頼も受けられてますでしょうか。」という依頼を受けていたことをツイッター上で明かしたことが発端。

　さらに広報担当者は、「理想としては、有料、無料を含めてNo.1の評判ですが、まずは、『無料セキュリティソフトって良いよね』、『無料の中ではキングソフトよいよね』といった論調にしていきたいと考えております」といった依頼をしていた。そのため、ネット上で、ステマ（ステルスマーケティング）になるのではないかと批判が起きていた。

　さらに、執筆料金が応相談としていたことが明かされたことで、ネット上の多数のユーザーが評判形成に応じる形で、「#お金ください」「#振込待ってます」というハッシュタグ付きで多数ツイートされ、炎上状態に陥っている。

　こうした中で、キングソフトは「一部サイトのでの反響について」と題する公式のコメントを発表。「同社製品の旧バージョンの機能評価が、現行製品や今後リリース予定の製品の機能と乖離している」ことについて、「正しく新バージョンの情報をお届けしたい」ことが理由だったと釈明。「ステルスマーケティングという認識ではなく、（中略）ありのままの姿を伝えていただく執筆依頼という意図」だったとしている。