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- 2012/07/24 掲載
VMware、OpenFlow推進の「Nicira」を買収 SDN分野へ本格参入
VMwareは、ネットワーク仮想化ベンダのNiciraを買収すると発表しました。Niciraはネットワーク分野の新技術として注目されるOpenFlowを推進しており、VMwareはNicira買収でSoftware-Defined Networkの分野へ本格的に乗り出すことになります。
プレスリリースから、VMware CEOのポール・マリッツ氏。
“The acquisition of Nicira adds to our portfolio of networking assets and positions VMware to be the industry leader in software-defined networking.”
このNicira買収は、私たちのネットワーク製品群および業界でのポジションにおいて、Software-Defined Networkingのリーダーにするものだ。
(ちなみにポール・マリッツ氏はまもなく退任予定)
NiciraはOpenFlowの中心的な企業
Niciraは今年の2月にステルスモードから脱して正式な製品発表を行ったばかりです。しかし同社が製品の基盤技術として採用している標準技術のOpenFlowは、これまでベンダごとに異なっていたネットワーク機器の構成などを共通のプロトコルを用いて標準化することを意図したもので、これまでネットワーク管理者が手動で行ってきたネットワークのスイッチやルータ、ファイアウォールなどの構成をソフトウェアを用いて自動的に構成できる、いわゆるSoftware-Defined Networkを実現する技術として昨年からネットワーク業界の台風の目となっていました。(関連リンク:東大 江崎浩教授xNEC 岩田淳氏対談:クラウド時代に求められるテクノロジー「OpenFlow」とは)
Niciraは、そのOpenFlow開発における中心的な人物、マーチン・カサード氏やニック・マキューン氏らによって設立された企業で、OpenFlowの技術を軸にネットワーク仮想化を実現する製品をリリースしていました。
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