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- 2012/06/19 掲載
OpenFlowはクラウド時代のセキュリティを変えるか?
クラウド時代のOpenFlowが与えるインパクト
OpenFlowは、スタンフォード大学が開発したネットワークの仮想化技術で、現在はOpen Networking Foundation(ONF)がその標準化や普及を進めている標準規格だ。OpenFlowが注目される背景には、サーバの仮想化とクラウドが関係している(関連リンク:東大 江崎浩教授xNEC 岩田淳氏対談:クラウド時代に求められるテクノロジー「OpenFlow」とは)。仮想化環境では、それぞれの仮想化サーバに接続されるネットワーク(LAN、セグメント)も仮想化されているほうが望ましい。また、パブリッククラウドでも、利用者は自分のサーバのネットワークは自分のLANやセグメントとして独立して管理したいだろう。
そのためには、ネットワークの仮想化が必要となるのだが、従来のVLANやMPLSのような仮想化ネットワーク技術では、ルータやスイッチの細かい設定が手作業となり、とくにクラウド環境でのサーバのライブマイグレーションが困難であるといった問題が指摘されていた。
OpenFlowとは?
従来のルータやスイッチなどは、パケットの経路制御やデータのスイッチングを、内部のソフトウェアやハードウェアが行っていたが、OpenFlowでは、データを制御するコントローラとデータそのものの流れを切り替えるスイッチを分離させている。データの流れは、コントローラが管理するフローテーブルという表によって制御されるため、ネットワーク上のスイッチ(ソフトウェアスイッチも含む)の動きはすべてフローテーブルで制御でき、この切り替えひとつで仮想化ネットワークの構成を自由に変えられる。
OpenFlowでは、従来の仮想化ネットワーク技術では実現できなかった、柔軟な仮想化ネットワーク構成を可能にする。さらに、スイッチなどの機器はフローテーブルによる動作を実装するだけとなり、機器の共通化・低廉化が進むと目されている。
このことは、最終的にサーバやネットワーク機器の相互運用性(Interoperability)が高まることになる。まさにInteropの名称の語源に関わる新しい技術潮流ということで、Interopの会場では、NEC、NTT、IBMをはじめ多くの企業が関連技術を競ったわけである。
【次ページ】OpenFlowはクラウド時代のセキュリティを変えるか?
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