• 2012/04/25 掲載

帝人ファーマ、携帯電話網を使った在宅医療診療支援システムを開発

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帝人ファーマは24日、携帯電話網を活用することで睡眠時無呼吸症候群(SAS)の診療・指導を容易にするシステム「ネムリンク」を日本で初めて開発したと発表した。携帯電話網を利用することで、機器の稼働状況などのデータを簡単にサーバに自動送信できるため、データを活用した診療を容易にするという。
 国内におけるSAS患者の数は年10%以上の増加を続けており、現在の顕在患者数は約20万人とされている。一方、潜在患者は人口の約3%(約300万人)存在すると推定されており、その掘り起しこが社会的な課題となっているという。

 SASの治療方法として最も一般的であるCPAP療法(鼻マスクから気道に空気を送り、無呼吸状態を防ぐ治療法)は継続的な治療が重要ながら、通院できないなどの理由で治療の継続を断念する患者もいた。

 今回帝人ファーマが提供する「ネムリンク」は、携帯電話網を活用する通信端末を通じて、機器の稼働状況をはじめとするさまざまなデータをサーバに自動送信・解析し、医療機関でのデータを活用した診療を容易にするシステム。

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ネムリンクの機器とサービスのイメージ

 送信されたデータは自動的に解析され、医療機関のデータ解析時間や手間を削減につなげる。また、患者向けにわかりやすいレポートを出力する機能や、過去の指導記録、コールセンター応対履歴などの記録・閲覧機能も備える。

 これらの機能を用いた適切な診療・指導を受けることにより、治療継続への動機づけに活かすという。

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