- 2012/03/26 掲載
ノベル、「SUSE Linux Enterprise 11 Service Pack 2」を提供開始 カーネルを大幅更新
Linuxカーネル3.0では、スケジューラおよびメモリ管理の最適化、アプリケーションのパフォーマンス向上(Transparent Huge Pageのサポート)、ネットワークの負荷分散といった機能を搭載した。ハードウェアも最新のインテルXeon、Sandybridge、Romley、AMD Bulldozer、最新のIBM Powerなどを新たにサポートしたほか、CPU/メモリのオフライン化など、新たなハードウェアRAS(信頼性、可用性、保守性・サービス性)機能を拡充した。
また、商用Linuxで初めて「Btrfs」ファイルシステムをサポート。YaSTおよびZypperと、新たに開発したBtrfsのスナップショット管理ツール「Snapper」を統合することで、誤ったシステム変更や管理者の人為ミスからロールバックできるようになった。SUSE Linux Enterprise 10からのアップグレードも自動化され、ZYppにより構築時などに複数のカーネルバージョンを同時にインストールすることも可能になった。
さらに、OS仮想化技術「LXC(Linux Container)」を新たにサポート。これは1つのOSをあたかも複数のように見せるOS仮想化機能で、小さいオーバーヘッドで高いパフォーマンスを得ることができるという。Xen 4.1、KVMの最新アップストリーム(0.15+)、KVM 上でのWindowsゲストサポート、Hyper-V、VMWareといった最新の仮想化技術のゲストOSなどに対応する。
SP2ではこうした主要な新機能のほか、ストレージおよびネットワーク、パフォーマンスや拡張性、相互運用性、セキュリティにおいても様々な新機能や拡張機能を備えた。
今回提供されるのは、サーバ製品である「SUSE Linux Enterprise Server 11 SP2」のほか、IBM System zに最適化されたサーバOS「SUSE Linux Enterprise Server for System z」。
また、拡張機能を提供する製品として、クラスタリング技術を統合した「SUSE Linux High Availability Extension」や、Windows OS用の準仮想化ドライバで、ハイパーバイザとゲストOSの間のコミュニケーションを改善する「SUSE Linux Enterprise Virtual Machine Driver Pack」が提供される。
そのほか、VMware vSphere上でSUSE Linux Enterprise Serverを展開する「SUSE Linux Enterprise Server for VMware」や、Amazon Elastic Compute Cloud(Amazon EC2)上で稼働する「SUSE Linux Enterprise Server for Amazon EC2」が提供される。
デスクトップ製品としては、「SUSE Linux Enterprise Desktop 11 SP2」が提供される。
関連コンテンツ
PR
PR
PR