- 2012/02/20 掲載
NEC、スマートシティに必須の電子式水道・ガスメータ向け超低消費電流磁気センサを発売
近年、グローバルにスマートグリッドやスマートシティ化が急速に進むなか、水道メータやガスメータにおいても機械式から電子式への置き換えが進んでいる。電子式メータは、メータ内に設置された磁石の回転を磁気センサを用いて検出することにより、検針の自動化をはじめとするメータの管理制御のみならず、水漏れやガス漏れの自動検知が可能となる。
同社では、「MRUS74S」、「MRUS74X」をグローバルに販売し、今後3年以内に電子式の水道メータ・ガスメータ市場において、世界シェア30%を目指すという。「MRUS74S」、「MRSU74X」の特長は以下の通り。
サンプリング時間を1マイクロ秒(μS)まで短くする技術により、磁気センサの駆動電流0.3マイクロアンペア(μA)以下に低減。これにより、センサ搭載の電池の小型化とともに、10年間にわたり電池交換を不要にできる。
●高感度
磁気抵抗素子(MR素子、注1)の成膜工程の改善により、磁石の回転検出感度を向上し、「MRUS74S」は1.0~2.5ミリテスラ(mT)、「MRUS74X」は1.0mT以下という高感度を実現。これにより、磁石の小型化によるコスト低減と磁気センサの配置自由度を向上。
●小型化・高信頼性
1、2項に加え、MR素子と半導体集積回路を積層して一体化することにより、製品の小型化(1.5mm(横)×1.8mm(縦)×0.8mm(厚さ))を実現。また、105°Cの環境下でも動作が可能。
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