日本電気（NEC）は、中堅・中小企業向けERPソリューション「DREAMTRAIN/EX」の機能強化を行い、10月25日から販売開始した。

　「DREAMTRAIN/EX」は、主に年商5億円から50億円規模の企業を対象とした基幹業務パッケージ。内部統制を支援する情報セキュリティ機能や、経営者や管理職が迅速に経営状況を把握できる「情報報告機能」など、企業経営をサポートする機能が充実している。

　今回の機能強化では、企業ニーズに合わせ、中小企業向け「ベースモデル」、中堅企業向け「スタンダードモデル」と企業規模別のラインアップを用意し、また、これまでの「販売・会計・給与・コールセンター」に、新たに「CRM（顧客管理機能）・人事」を追加した。

　CRMでは、業種・業務別のさまざまなテンプレートを用意しており、これらを利用し、かつ企業独自の修正（項目の追加・変更など）を加えるだけで、より短期間に精度の高いシステムを構築することができる。また、オリジナルの入力画面や出力画面を簡単にかつ自由に作成できる。さらに、検索結果を集計、グラフ表示する分析機能や、条件により絞り込んだ顧客にメールを送信する機能もあり、企業のマーケティング活動をサポートするという。加えて、モバイルオプションを追加することで、外出先からスマートフォンやタブレット端末で本システムを利用することも可能となっている。人事システムは給与システムと一体化させ、グループ企業において、人事情報は一元的管理し、給与業務は会社ごとに管理することも可能だ。

　「DREAMTRAIN/EX」の価格は20万円（税別）からであり、NECは一般小売卸業を中心とした企業へ拡販し、今後3年間で3,000社への納入を目指すとしている。