セコム、英のセキュリティ会社キャピタルQを買収　英メガバンク2社にサービス提供

　セコムは1991年4月に英国のキャロルセキュリティグループを買収し、英国におけるセキュリティ市場に参入。1995年6月にはアンバサダーセキュリティグループを買収、翌年の1996年1月に両社を合併し、セコムPLC を設立した。

　これを機に同社は英国全土にセキュリティサービスの提供を開始。2011年3月末現在の契約件数は約5万件で、契約件数では英国3位のセキュリティ会社に成長しているという。この間に、商業施設、公的機関、家庭を中心にセキュリティサービスを提供してきた。

　さらに2011年4月には英国の四大メガバンクの一つである、ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド（以下、RBS銀行）の支店約2000 店舗へのセキュリティサービスを受注することで、本格的に英国の金融機関向けセキュリティ市場に参入。

　今般、子会社化したキャピタルQ社は、同じく英国の四大メガバンクの1つであるHSBC銀行の同国内にある全支店約1500店舗へのサービスを手がける、金融機関向けのセキュリティサービスに特化した専門会社。セコムPLCはこの買収を通じて、専門性の高いセキュリティを求める銀行のセキュリティ機器、非常通報装置、監視システム、出入管理システムを含む包括的なセキュリティの技術力とノウハウ、そしてイギリス全土をカバーできる専門技術者を確保し、金融機関向けのセキュリティを一段と強化する。


　現在のセコムの海外売上高比率は1割程度。セコムPLCを通じて、英国での金融機関向けセキュリティ市場を強化していくという。