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  • 2011/06/08 掲載

コストマネジメント思考法:真に利益を最大化するコストの見方(1) ~コストマネジメントとは?

A.T. カーニー 栗谷 仁 氏/小崎 友嗣 氏

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先行きが不透明な経済状況や加速するグローバル化の中で、企業はますますコストについて厳しい目を持つ必要があるだろう。しかし、やみくもにコスト削減するだけでは、業務効率低下や企業成長の阻害につながることもある。適切にマネジメントしながらコストを見るには、どのような思考法が必要だろうか? 著書「コストマネジメント思考法 ―どんな状況でも利益を生み出す」(東洋経済新報社)が好評のA.T. カーニー 栗谷 仁 氏と小崎 友嗣 氏に、真に利益をもたらすコストマネジメントについて語っていただこう。

今まで見えにくかった間接コストを
きちんと把握できる人材育成が急務

──最初に、日本の企業におけるコストマネジメントの現状についてお聞かせください。

 栗谷■企業のコストを見る場合、まず大きな分け方として「直接コスト」と「間接コスト」という分類ができます。このうちコアの直接コストについては、昔から購買、生産管理といった管理部門が社内にあり、比較的管理ができていたのですが、間接コストでは後回しになって管理されていなかったという歴史があります。そこで最近のコストマネジメントでは、その部分にも光を当てていこうという動きが出てきています。しかし多くの企業の間接部門の人は、こうした間接コストの市場価格のモニタリング手法を知らないので、まずそうした見方を教育啓蒙していく必要があると思います。

photo
図1■直接コストと間接コスト

──コストマネジメントのスキルを持った人材を育てるところから始めるわけですね。

 栗谷■具体的には「市場価格をどういう見方で見ればいいのか」、すなわち、ベンチマークという視点と、業務プロセス・機能の作り込みという視点の両面から対応していくことを間接部門のコンサルティングでは重視しています。

 また、ひとくちにコストマネジメントと言っても、単純にコストを下げればいいのではありません。自社-子会社-サプライヤーのバリューチェーン全体を、中長期の視点で見ていく必要があります。たとえばサプライヤーと連携しながら共同購買で価格を下げていくとか、必要ならば高い価格で買っても、サプライヤー内の人材を育成していくといったところまで考慮すべきです。

この記事の続き>> 将来的な利益を見通すことで
             自社にプラスとなるコスト削減を探る

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