- 2010/11/08 掲載
上場企業の正社員の4割に閉塞感、キャリア不透明感とポスト不足、コミュニケーション不全で
閉塞感を感じる社員と閉塞感を感じていない社員とを比較すると、閉塞感を感じている人のほうが「今の会社では将来の生活や仕事に対して希望を持ちにくい(64.1%)」、「目先の仕事が優先され、重要性の高い仕事が後回しになりがたいである(58.5%)」といった「希望の喪失」がみられたという。
また、「今の仕事では、新しいことに挑戦したり、新しいものを生み出そうとする気持ちがわきにくい(72.8%)」、「新しいテーマにチャレンジする機会が減っている(53.9%)」など、「チャレンジ意欲の減退」がみられた。
さらに、「景気が回復してきたら、転職を考えたい」と回答した数が47.5%にのぼり、回答者全体でも4人に1人が転職の意向を示した。
こうした閉塞感を生み出す構造的要因について、調査では2つの原因が明らかになったという。1つは「将来のキャリアへの不透明感とポスト不足」で、閉塞感を感じている社員の69.5%が中長期のキャリアを描けず、65.2%が昇進・昇格機会の減少を実感しているという。
もう1つは「職場内のコミュニケーション不全」で、閉塞感を感じている社員の60.1%がヨコの、49.8%がタテのコミュニケーション不全を指摘したという。
本調査の調査期間は8月7日から8日、東証一部、東証マザーズ、大証ジャスダックに上場している企業の正社員1000名に、インターネットによる多肢選択式の調査を実施した。
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