監査において、自社のマニュアルが説明できないといった姿を目にすることがある。これは、いくつかの事情がある。自分以外の者が作成したマニュアルを説明しなければならない、作成したマニュアルが膨大化しすぎて、または階層化しすぎて、どこに何が書かれているのかが把握しきれていないという場合や、作成したマニュアルに記述の矛盾が多数あり説明が困難という場合などがある。こういったマニュアルを説明しなければならない担当者は大変であろう。

　今回は、備えていただきたいマニュアルとはどういうものなのか、コンサルタントとしてではなく、監査人として意見を述べてみたい。