- 2010/05/24 掲載
鹿島、コンクリート部材の品質をICタグで管理
従来、これらの判定には紙札やマーキング等で管理していたが、紙札がはがれたり、部材番号の転記ミスが発生していたという。そこで、まずICタグに記録領域を割り当て、部材番号を登録し、そのICタグを型枠、配筋をセットする段階でPCa部材に取り付ける。その後、コンクリートの配合等の部材情報、打設日時、養生方法といった製造情報をPDAに入力する。製品検査時には入力情報を確認する。
工場で製作された部材を現場に受け入れ、それを取り付ける段階で、取付日時やグラウト等の現場施行情報を記録し保存する。現場での部材の受け入れ管理を徹底し、建方計画を管理する3Dモデルと組み合わせることで、取り付け位置を確実なものにする。3Dモデルには、工程データを持つために、トレーサビリティ情報の管理だけでなく、進捗状況の把握等、日々の施行管理にも活用するという。
施行後は、ICタグ情報と、3Dによる取り付け位置確認、工事写真、製品検査記録とを連携させ、将来にわたるトレーサビリティを確立する。3Dモデルとトレーサビリティ情報を一元化して管理しているため、必要な情報を3Dモデル上からも確認できる。

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