携帯電話向けソリューションを手がけるMOVIDA SOLUTIONSとプラネットは10日、スマートフォンを流通小売向けの「業務端末」として利用するサービスの提供において業務提携すると発表した。両者では、スマートフォンを使って、流通小売業界におけるコスト削減や業務端末の導入期間短縮、運用簡素化、スマートフォンならではの機能を活かした生産性向上を図るという。

　今回の業務提携により、Windows対応のスマートフォンなどにおいて、モビーダが提供する統合アプリケーション管理プラットフォーム「BizMobile」と、プラネットが提供するPOSレジ・在庫管理・接客を支援するモバイルソリューション「APOLLOMobile」を連携させる。

　これにより、スマートフォンを低価格の「業務端末」として活用でき、高価な「業務専用端末」を使う必要がなくなる。また、今までは端末ごとに実施していたAPOLLOMobileやVPNの設定・更新作業を、一括して、BizMobileの管理画面から行うことができ、手間とコストが削減できる。さらに、従来の「業務専用端末」では対応が難しく、今までFAXやPCで行っていた本部から店舗への情報伝達や店舗間の情報共有を、スマートフォンを利用して行える。

　両社は、この2サービスをパッケージ化し「APOLLOMobileユーティリティサービスPACK」として、プラネットより販売する。同サービスでは、1つのユーザーIDとパスワードで「APOLLOMobile」とその他のアプリケーションやサービスが利用可能となり、利便性も向上するという。

　両社は、今後パートナー企業との製品強化および拡販体制を行い、当面、流通小売業をターゲットとして、年間10社からの受注を見込む。

　「APOLLOMobileユーティリティサービスPACK」の価格は、初期費用が80万円より（税抜、最大10台までの端末を接続できるsharedプラン）、月額費用13万円より（税抜、最大10台までの端末を接続できるsharedプラン）。