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- 2024/04/19 掲載
Googleマップの先を行く、実はマネタイズ“激むず”「地図アプリ」でアリババが革命中
中国で4番目に使われているアプリ、アリババの「Amap」
アリババの地図サービス「高徳地図」(ガオダーマップ、Amap)がマネタイズ策を加速させている。Googleマップをはじめとする地図アプリは、中国にも複数あり、「テンセント地図」「百度地図」「ファーウェイ地図」などが競い合っている。その中で多くの支持を得ているのが、アリババのAmapだ。
地図アプリは利用頻度が高い。アプリの利用動向を調査しているトーキングデータのランキングによると、Amapのアクティブ率はすべてのアプリの中で4位と上位に入っている。
しかし、収益ランキングの上位にはAmapの名前はない。SNSは広告やライブコマース手数料などで莫大な収益を挙げることができるが、地図は収益化の手段が限られ、「利用者は多いものの稼げない」アプリだと言われ続けてきた。
その理由は、地図アプリは地図部分に大きな表示領域を要するため、広告を表示する余白スペースが少ないことだ。
グーグルにとっても難題、「地図アプリは稼げない」問題
Googleマップでは、検索広告と似た仕組みの「ローカル検索広告」を導入している。これは、たとえばGoogleマップで「ラーメン店」と検索し、その地域内に広告出稿をしているラーメン店が含まれていた場合は、検索結果リストの上位に表示し、広告ランディングページへのリンクが表示されるというものだ。検索結果の上位に表示されるという点が悩ましい問題で、広告の数が増えてくると、利用者にとっては検索のユーザー体験が悪化していくことになる。そのため、無制限に広告を受けるわけにはいかない。
また、バナー広告の類は、地図の表示領域を狭めることになり、ユーザー体験を悪化させることになる。地図アプリのマネタイズはかなり難しい問題なのだ。 【次ページ】Googleマップの先を行く、Amapの凄い連携機能
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