- 2007/02/05 掲載
ハイペリオン、BPM拡大のためDecisioneering社買収
2007年2月5日【米サンタクララ1月23日発】
ハイペリオン・ソリューションズは、意思決定支援・リスク分析ソフトウェアのプロバイダであるDecisioneering社(コロラド州デンバー)を買収し、ハイペリオンの独立事業部門にすると発表した。
Decisioneering社のCrystal Ballは、昨今、BPMに求められる業績アップのための意志決定支援やリスクマネジメントを徹底するための予測分析アプリケーションを備え、マイクロソフトのエクセルをベースに利便性や容易な導入などを特長としている。今回の買収によって、Crystal Ballのリスクマネジメントのソリューションをハイペリオンのソリューションに統合し、経営管理サイクルの自動化を支援することができるようになるという。
AMR Research社の副社長兼リサーチフェロー ジョン・ハガーティ氏は、「今回の買収は、従来勘に頼っていた業績予測や事業計画と、統計による予測との間のギャップを埋めようとしている」と語る。
また、Crystal Ballは、企業全体のリスクと不確定要素を数値化し、最適な経営判断へと導く一方で、事業の成功を左右するビジネス要因を特定する。そして、企業は、高度なモデリングおよびシミュレーション技術を活用して、予想される事業計画のさまざまな結果を分析し、さらにその予測した結果の実現可能度と影響度を数値化、ビジネスリスクと成功した場合の利益を比較し、バランスがとれた意思決定ができるようになる。これによって企業は、より高い利益を生み出す経営判断を下し、主要な事業計画を推進する上で合意に基づいて組織の連携を確立し、その計画に伴うリスクと不確定要素に対する説明責任を負うことができるという。
ハイペリオンとDecisioneering社の共通顧客であるNewmont Mining社のプロジェクト分析マネージャ、ジョー・マザムダー氏は、「ハイペリオンのモデリング技術の基盤にCrystal Ballのシミュレーション機能が加われば、当社のような企業が、ビジネスプランに付随するリスクをより明確に数値化できるようになります」と語る。
関連コンテンツ
PR
PR
PR