- 2007/01/29 掲載
【連載】今さら聞けない「エンタープライズ2.0」 / 第1回
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リアルコム プリンシパルコンサルタント 在賀耕平氏 |
そして、そこから派生的にさまざまな「2.0」が出現した。2.0の象徴であるGoogleで検索してみると、次のようにいろいろな2.0が出てくる。
・ヒューマン2.0(シリコンバレー在住の渡辺千賀さんがかかれたシリコンバレー紹介の本。)
・Mobile2.0(インプレス社の書籍。次世代の携帯ビジネスの行方を論じた本。)
・デカ王豚キムチ2.0(カップラーメン。こちらはただ単に量が2倍になっただけであった…。)
もちろん本連載のテーマであるEnterprise2.0も、Web2.0の派生語である。
2.0という言葉を聞くと、「もう飽きたよ」とか「まだそんなこと言っている?」と拒否反応を示す方もいらっしゃるだろう。しかしこの「2.0」という言葉は非常に便利なしろもので、次世代の何かを考えるきっかけになるのだ。Enterprise(企業内の情報システム)に2.0をつけることによって、次世代の企業内情報システムを考えることができるようになる。
この際、Web2.0とは、ちょっと切り離して、Enterprise2.0つまり企業内情報システムの次世代バージョンに想いをめぐらせてみようと思う。Enterprise2.0というと、ついWeb2.0の延長線上で考えてしまう。つまりWeb2.0的なツールである、Blog、Wiki、SNS、RSSといったツールを導入することだと短絡的に考えがちである。
しかし、2.0というのは、あくまでバージョンアップという考え方である。つまりEnterprise2.0の土台となるのはあくまでEnterprise1.0であって、Web2.0ではないのだ。
というわけで、まずはEnterprise1.0とは何だったのかを考えてみたい。
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