住友化学、ポーランドに情報電子材料の新工場を建設

　住友化学は、情報電子材料、特に液晶関連部材について、グローバルな生産拠点の拡充を行っている。既に、日本、韓国、台湾、中国において液晶偏光フィルムを中心とした液晶部材の生産拠点を保有している。欧州においても、大型液晶テレビ用の需要拡大と、液晶パネルメーカーの欧州地域進出の動きが加速化していることから、有力顧客であるシャープが進出しているポーランド北部（トルン市郊外）のポモルスカ経済特区内に新工場を建設する。今後、製品供給及び顧客サポートを強化し、欧州における事業の拡大を図っていくとのことだ。

　新会社は、8月下旬までに法的手続きを完了し、建設許可取得後、直ちに工場建設に着手する予定。まず、液晶用偏光フィルムの製品化工場（能力500千セット／月）と拡散板の製造工場（能力5千トン／年）を建設し、2007年夏の操業開始をめざす。また、偏光フィルム・拡散板ともに、主要液晶パネルメーカーの需要の伸張に応じて逐次増強を実施する予定。

　住友化学は、今回の欧州における拠点構築により、欧州に進出する主要液晶パネルメーカーに液晶関連部材を迅速に供給し、柔軟で充実した需要家サービスを実施できる体制を拡充するとのこと。
新会社の概要は以下のとおり。

　
1.会社名：Sumika Electronic Materials Poland Sp. Z o.o. 　
2.設 立：2006年8月下旬（予定） 　
3.所在地：ポーランド共和国ポモルスカ県トルン市ヴィソミッツア郡 　
4.土 地：約200千m2（将来の拡張分含む） 　
5.設備能力：第1期
　 偏光フィルム500千セット／月（37インチ換算）
　 拡散板5千トン／年 　
6.生産開始：2007年夏（予定） 　
7.人員当初：約250名 　
400名程度迄逐次増員の予定以上