オネスト・テクノロジー、外出先から自宅のテレビを視聴できるテレビ遠隔視聴ソフトを発売

　デジタル映像ソフトを開発・販売するオネスト・テクノロジーは、2台のパソコンを利用して、外出先からインターネット経由で自宅のテレビを視聴できるようにするソフトウェア「MY-IPTV Anywhere」の販売を開始する。

　MY-IPTV Anywhereは、自宅で受信したTV放送をリアルタイムに圧縮してインターネット経由で伝送する「サーバソフト」と、伝送されたTV放送を視聴できるようにする「クライアントソフト」の2本のソフトからなる。サーバソフトをTV チューナー搭載の自宅のパソコンに、クライアントソフトを視聴用に使う別のパソコンにそれぞれインストールして利用することで、自宅で受信したテレビ番組を外出先から視聴することができる。海外旅行・出張・赴任先から日本のテレビ番組を見たい、または、地元のローカル番組を別の地域から見たいという人などをターゲットとして開発された。パソコンを2台所有しているユーザーであれば、同様のコンセプトを持つ他社ハードウェア製品に比べ、安価にTVストリーミングシステムを構築可能。

　配信フォーマットには、個人向け製品として業界初となるH.264（MPEG-4 AVC）を採用。MPEG-4やWMV9などに比べ、低いビットレートでもノイズが出にくく、高画質での映像配信を実現しているという。リモート録画、番組予約、録画した番組のDVDへの書き込みなど、各種機能を搭載。また、自動アップデート機能を搭載しており、ソフトウェアを常に最新の状態に保つことができる。これを利用し、タイムシフト再生機能やリモート録画予約機能などを、随時追加提供していく予定。

　また、今秋以降には、Windows Mobile用のクライアントソフトの投入も予定している。これにより、Windows Mobileを搭載したモバイル端末での視聴も可能となる。

　ダウンロード版として、8月4日（金）より、「Vector」を通じて販売を開始。希望小売価格は、4,200円（税込）。パッケージ版は、9月中旬より予価で9,800円で提供する。年間販売目標は、ダウンロード版・パッケージ版合わせて5万本。

　また、個人ユーザー向けの販売以外に、企業へのOEM提供にも積極的に対応していく。ソフトウェアのみの提供だけでなく、テレビキャプチャボックスとのセットや、中間サーバーを含むトータルソリューションとしての提供も行う。また、各企業のニーズに合わせたカスタマイズにも対応する。