- 2006/07/04 掲載
キヤノンがデジタル商業印刷市場に本格参入
コンシューマから商業印刷まで、No.1を目指す
キヤノンは、デジタル商業印刷市場への本格的な参入を発表した。プリンタと複合機の新ブランドである「imagePRESS(イメージプレス)」を立ち上げ、新製品「imagePRESS C7000VP」を12月に、「imagePRESS C1」を8月4日に発売する。

国内のデジタル商業印刷市場は年率15%で拡大しており、2009年には3000億円規模に成長するという。新ブランド「imagePRESS」は同社のアウトプット機器ラインアップの最上位に位置づけられ、日本国内のほかアメリカ、ヨーロッパでも展開される。

「imagePRESS C7000VP」は、カラー・モノクロとも毎分70枚(A4ヨコ)の出力スピードを備えたデジタル商業印刷用プリンタ。最大用紙サイズは330.2×487.7mm、最大印字領域は323×482.7mmで、A3フルサイズ出力でのトンボ印刷が可能となる。平均5.5μmの微粒子トナーや、広域色空間処理やモアレ除去処理を高速で行う「iPR(imagePRESS)コントローラ」を採用。また、デュアル定着システムによって紙種に関わらず70ppm/A4ヨコの速度を維持できるという。価格は3000万円(税別)で、発売は12月。

「imagePRESS C1」は、カラー毎分14枚、モノクロ同60枚(いずれもA4ヨコ)の出力が行えるデジタル商業印刷用複合機。コピー時の解像度は読み取り600×600dpi、書き込み9600相当×600dpi。コート紙やエンボス紙など多様な紙種に対応し、坪量64g/㎡の薄紙から256g/㎡の厚紙まで幅広い紙厚に対応する。価格は1900万円(税別)で、発売は12月。

オフィス用カラー複合機「Color imageRUNNER(カラー・イメージランナー)」シリーズのラインアップ拡充もあわせて発表された。今回発売されるのはハイエンド3機種6モデル。オプションで電子署名を付与したPDFファイルを作成することが可能で、この機能を使用するとスキャンしてPCを介さずに送信した書類もe-文書法に対応する。
価格(税別)は、iR C5180 220万円、iR C5180N 230万円、iR C4580 195万円、iR C4580F 235万円、iR C3880 185万円、iR C3880F 225万円。発売日はすべて7月下旬の予定。
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