- 2006/06/08 掲載
INTEROPフォトレポート~初日の基調講演は「日本のインターネットの父」村井純氏が登壇~
基調講演
初日の基調講演は、慶應義塾大学 環境情報学部 教授 村井 純 氏が口火を切った。
村井氏はまず、6月6日に1月より開催されてきた「通信・放送の在り方に関する懇談会」の最終報告書が公開されたことについて触れ、このタイミングで講演が行えることは僥倖であると述べた。同懇談会を村井氏は「ありこん」と呼び、「IP(インターネットプロトコル)」を前提とした話し合いになっていたことが革新的であったと感想を語った。

同懇親会を主催する総務大臣の竹中平蔵氏が、2011年が地上アナログ放送が終了する「完全デジタル元年」という名で呼んだことに触れ、今後は電波の上手な利用ができるように、どういう空間内で情報へと自由にアクセスできるのか、「unwired communication」について考えていかなければならないとした。
そのほか、ニアフィールドコミュニケーション、センサーネットワークやデバイスネットワーク、アドホックネットワーク、犬の遠吠え型ネットワークモデルなどを紹介し、これの結晶ともいえるShowNet TVは次世代の通信と放送のあり方を示したものとして紹介した。講演中に講演会場と展示会場を結び、映像のデモを行うなどInteropらしいテクニカルベースの内容がふんだんに盛り込まれた講演であった。
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