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1回の攻撃でパイプラインが4日間停止。実世界への被害が甚大に
2021年5月7日、米国最大の石油パイプライン会社のシステムがランサムウエア攻撃を受け、操業停止に追い込まれた。犯罪集団「DarkSide(ダークサイド)」が犯行声明を出し、翌日には4億8,000万円もの身代金が支払われた。しかし、破壊箇所や持ち出された情報の調査を終え、第二波攻撃への防御を固めて操業を再開できたのは、4日後の5月12日だった。停止期間中は、パイプラインの代替としてタンクローリーによるピストン輸送がフル稼働し、運転手の超過勤務時間の規制を特別に免除するための政治的調整まで、当局は対応に忙殺された。
この事例からも分かるように、1つのサイバー攻撃が実世界に甚大な影響を及ぼす時代になってきている。もちろん、脅威と隣り合わせの状況は日本でも変わらない。新型コロナウイルスの感染拡大に連動する形で世界的に医療機関へのサイバー攻撃が増加したが、2021年10月には徳島県の病院がランサムウエア攻撃を受け、基幹システムが使用できない事態に陥った。
こうした脅威に備えて「感染症などの予防措置と並んで、ITをBCP対策に織り込んでおくことが重要だ」と警鐘を鳴らすのは、国立情報学研究所アーキテクチャ科学研究系教授の高倉弘喜氏だ。
国立情報学研究所(NII)が運営するサイバーセキュリティ研究開発センターの情報セキュリティ運用連携サービス(NII-SOCS) で、国立大学などのサイバーセキュリティ体制強化の指揮を執る高倉氏が、最新のサイバー犯罪の傾向を分析、コロナ禍を機にトレンド化したサイバー攻撃のキーワードともに、被害を最小限に抑えるための対策を解説する。
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