敵をだまして防御する「サイバーデセプション」とは? クラウドリスクを回避せよ
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次世代企業に求められるインフラ要件とは
デジタルトランスフォーメーション(DX)の機運が高まる中、ITインフラ環境を見直したり刷新を検討したりする企業が増えている。今後、企業に求められるインフラの要件を整理すると、大きく3つが挙げられる。1つ目はWFA(Work From Anywhere)への対応だ。働き方が多様化する今、自宅やサテライトオフィスはもちろんのこと、どこでも好きな場所で好きな時間に働くことができるよう体制を整える企業も増えつつある。こうした変化に伴って、マルチデバイス、マルチロケーションに対応できるエンドポイント管理が不可欠となってきた。
2つ目は5Gへの対応である。5Gが普及すると、扱うデータ量も増加することが予想される。5Gのキャパシティーに対応可能な環境構築が重要となるため、MEC(Multi-access Edge Computing)やIX(Internet Exchange)での低遅延・高速処理を可能にするアーキテクチャーがインフラの要件となるだろう。つまり今後を見据えて拡張性の高いプラットフォームを選ぶことが重要になる。
3つ目はクラウド対応だ。クラウドシフトが活発化する中、AWS(Amazon Web Services)、GCP(Google Cloud Platform)、Microsoft Azureなどマルチクラウドを活用する企業は多い。マルチクラウドを円滑に活用するためにはクラウド設定の自動管理、インシデント事前対応・標的型攻撃への防御・事後対応が必要になってくる。次章以降では、マルチクラウドを活用する上で検討すべきセキュリティについて解説していこう。
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