- 2022/10/10 掲載
スマホ送金「ことら」11日開始=大手銀や地銀参加、信金にも拡大へ
スマートフォンを使った新たな送金サービス「ことら送金」が11日に始まる。多くの場合、手数料を支払わずに10万円以下の個人間送金ができる。当初は主に大手銀行や地方銀行が参加するが、来年度には信用金庫でも利用が可能になるという。決済システムを運営する「ことら」(東京)の川越洋社長が9日までに、時事通信のインタビューで明らかにした。
「ことら送金」は、多くの銀行が参加するスマホ決済サービス「Bank
Pay(バンクペイ)」や銀行独自の決済アプリをスマホにインストール。その上で、相手の携帯電話番号や指定金額を入力すれば送金が可能となる。川越氏は「(金融機関の)口座番号を教えることに抵抗を感じる人が多くなっている」と指摘し、口座番号なしで送金できるメリットを強調する。
具体的な活用方法について、川越氏は職場や学校といった多人数で贈呈品などを共同購入した場合の精算を挙げる。従来の銀行振り込みに比べて手数料が低減され、手間も省かれるので、「ユーザーにとっては利便性向上につながる」(川越氏)という。今後は地方税の納付も「ことら送金」を使ってできるようにする予定だ。
現在、「ことら送金」に参加を表明しているのは大手銀や地銀など計37行。川越氏は「どこかの時点で(全ての銀行が参加する)『オールバンク』と言えるくらいの規模にしたい」と意気込んでいる。
【時事通信社】 〔写真説明〕インタビューに答える「ことら」の川越洋社長=東京都中央区
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