- 2025/04/10 掲載
米デルタ航空、通期業績見通し引き下げ トランプ関税による需要停滞で
トランプ大統領の関税政策を受け、米国の消費者と企業の信頼感は急激に悪化し、物価上昇と経済成長の鈍化が懸念されている。
デルタ航空は今年、「堅調な」収益性と「有意な」キャッシュフローを見込んでいるが、エド・バスティアン最高経営責任者(CEO)は、最新の通期業績見通しを示すのは時期尚早だと述べた。
第2・四半期の1株利益は1.70─2.30ドルと予想。予想中央値は2ドルで、LSEGがまとめたアナリスト予想平均の2.30ドルを下回った。売上高は前年同期比2%減から2%増の範囲との予想を示し、先行きの不透明さが浮き彫りになった。
レジャー目的および法人顧客の予約が軟化し、国内旅行需要に打撃を与えているが、高額料金の顧客や海外旅行の需要は底堅く推移しているという。
デルタ航空は今年下半期の旅客輸送能力増強計画を縮小し、前年同期比横ばいにする方針も明らかにした。これまでは3─4%増を見込んでいた。
バスティアン氏はまた、トランプ氏の欧州連合(EU)製品に対する20%の追加関税が航空機のコストを引き上げていることを背景に航空機の導入を延期する方針を示した。2024年末時点で、今年は欧州航空機大手エアバスから43機の導入を予定していた。
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