- 2025/04/08 掲載
基礎利益、27年度に1.2倍=運用力強化し、配当で還元―渡部富国生命社長
富国生命保険の渡部毅彦社長は7日までに時事通信のインタビューに応じ、2027年度末に本業のもうけに当たる基礎利益を現在の1.2倍に当たる1200億円に拡大させる方針を示した。資産運用力を強化し収益力を高める考え。渡部氏は「(契約者への)配当金や職員の給与を上げるにしても、まず稼がなければならない」と指摘、資産運用が「その柱となる」と強調した。
4月に社長に就任した渡部氏は、「前社長時代に資本を積み上げ、攻める土台を作ってもらえた」と説明。厚い資本を背景にリスクを取った運用ができるとし、今後3年間は年間の運用原資の3分の1程度を、5%以上の高い利回りが見込める資産に振り向ける方針を示した。
運用で得た利益を元手に、27年度末に主力商品の配当金を、10年間累計で保険料の2年分相当と、現行水準(1年分相当)の2倍に引き上げる。保険料は安さを売りにした他社商品に比べて3割ほど高いが、渡部氏は「保障内容が手厚く、(配当還元によって実質的な)価格差が1割程度になれば優位性はある」と自信を示した。
【時事通信社】 〔写真説明〕インタビューに答える富国生命保険の渡部毅彦社長=東京都千代田区 〔写真説明〕インタビューに答える富国生命保険の渡部毅彦社長=東京都千代田区
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