独ＺＥＷ景気期待指数、3月51.6に上昇　財政政策転換を好感

Friederike Heine

［ベルリン　１８日　ロイター］ - 欧州経済センター（ＺＥＷ）が１８日発表した３月のドイツ景気期待指数は５１．６で、２月の２６．０から予想以上に改善した。健全重視から景気支援型への財政政策の方針転換が寄与した。

ロイターがまとめたアナリストの予想は５０．３だった。

ＺＥＷのワムバッハ所長は、数十億ユーロの財政パッケージに関する合意など財政政策の今後に関する良いシグナルが指数の上昇につながったとし、「特に、金属・鉄鋼メーカーや機械工学部門の見通しが改善した」と指摘。欧州中央銀行（ＥＣＢ）の連続利下げによる資金調達の改善も挙げた。

現況指数はマイナス８７．６、予想はマイナス８０．５だった。

ハウク・アウフハウザー・ランペのチーフ・エコノミスト、アレクサンダー・クルーガー氏は、「財政バズーカ見通しで期待が急上昇している。関税への懸念がなければさらに高まっていただろう」と述べた。

ＶＰ銀行のトーマス・ギッツェル氏は、財政政策の変更による経済への影響を示す最初の先行指標とし、「成長は著しく加速する」との見方を示した。