- 2025/03/14 掲載
中国新規銀行融資、2月は予想以上に減少
2月の新規融資は中国人民銀行(中央銀行)が14日発表した統計に基づくロイターの計算で1兆0100億元(1396億2000万ドル)でロイターがまとめたアナリストの予想(1兆2750億元)を下回った。1月は5兆1300億元だった。
中国の銀行は質の高い顧客を取り込み市場シェアを獲得するため、年初に集中的に融資する傾向があり、2月の融資額が1月から減少することは広く予想されていた。
ただ1─2月の新規融資額は6兆1400億元と、前年同期の6兆3700億元を下回った。米中関係の緊張再燃から企業や個人の間で借り入れへの警戒感が広がっていることを示唆した。
2月末時点の融資残高は前年比7.3%増加。1月の7.5%増、アナリスト予想の7.4%増を下回り、過去最低となった。
マネーサプライM2の前年比伸び率は7.0%で1月から横ばい。アナリストの予想と一致した。M1の前年比伸び率は0.1%で1月の0.4%から減速した。
広義の与信・流動性を示す社会融資総量は前年比8.2%増加で、1月と昨年12月の8.0%増を上回った。
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