- 2025/03/12 掲載
キャセイ航空、通期決算は1%増益 競争激化で運賃は下落
アジアの航空会社は新型コロナウイルスの流行収束後、旅客便の運航本数の回復を進めている。
連結純利益は1%増の98億9000万香港ドル(12億7000万ドル)。スマートエスティメートがまとめた市場予想の84億9000万香港ドルを上回った。貨物・旅客の増加のほか、燃料コスト低下、コスト効率化が寄与した。
決算発表後、同社の株価は4%近く上昇した。
ただ、フルサービスキャリア部門の旅客イールドは12%減少。全額出資の格安航空子会社HKエクスプレスの旅客イールドは23%減少した。
HKエクスプレスは通期で4億香港ドルの赤字を計上。前年は4億3300万香港ドルの黒字だった。アジア路線で価格競争が激化したことや、エアバス「A320neo」に搭載されている米プラット・アンド・ホイットニー製エンジンに不具合が見つかり、一部の航空機が運航停止となったことが響いた。
キャセイの貨物イールドは3%増。貨物輸送量は11%増加した。ただ、世界的な貿易摩擦が貨物事業の課題になる恐れがあると指摘した。
同社の売上高は10.5%増の1043億7000万香港ドル。ビジブル・アルファがまとめた市場予想の1047億4000万香港ドルと一致した。
第2回中間配当は普通株1株当たり0.49香港ドル。ビジブル・アルファがまとめた市場予想の0.42香港ドルを上回った。
PR
PR
PR