- 2025/03/10 掲載
牧野フライス、複数の第三者から完全子会社化目的の提案受領
[東京 10日 ロイター] - 工作機械の牧野フライス製作所は10日、複数の第三者から自社の完全子会社化を目的とする買収に関する初期的な意向表明書を受領したと発表した。今後、買収競争が展開される可能性がある。
牧野フライスを巡っては、ニデックが昨年12月、事前の協議や打診をせずに、1株1万1000円で公開買い付け(TOB)し完全子会社化を目指すと発表。今年1月には経営陣の同意が得られない場合でも計画通り進めていく意向を示している。
牧野フライスは10日、ニデックを含む各提案が自社の企業価値向上につながるかどうかの精査を進めると表明。「株主にとって最良の選択肢及び結果を提示できるよう、最大限の努力を尽くしていく」としている。
牧野フライスは10日、ニデックに対し、提案の比較検討を行う必要があるとしてTOB開始を4月4日の予定から少なくとも5月9日まで延期し、TOB買い付け下限を総議決権数の3分の2にすることを改めて要請する文書を送付した。3月14日までの文書での回答を求めている。
発表に先立ち、日本経済新聞は投資ファンドなど複数社が買収を提案していることが分かったと報道。これを受け、牧野フライスの株価は一時、1万2530円まで急騰した。
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