- 2025/02/27 掲載
EBRD、支援対象地域の成長率予想引き下げ 外需低迷や紛争で
[ロンドン 27日 ロイター] - 欧州復興開発銀行(EBRD)は27日に公表した半期報告書で、支援対象地域の欧州新興国、中央アジア、中東、アフリカの2025年の経済成長率見通しを下方修正した。外需の低迷と紛争が影響するとした。
同地域の25年の成長率は3.2%と見込み、従来予想を0.3%ポイント引き下げた。経済見通しを下方修正するのは3回連続となる。
関税を巡る不透明感、貿易戦争、欧州の競争力低下、「平和の配当(戦争や軍事的対立が終結し、軍事費が削減されることで生じる経済的な利益や財政資源)」の後退が、将来の見通しに立ちはだかると警告。
EBRDのチーフエコノミスト、ベアタ・ヤボルチク氏は「世界的に成長の勢いが弱まっている」と述べた。
貿易ルールを巡る不確実性はそれ自体、貿易・投資・生産に「重大な悪影響」を及ぼす可能性があるが、ドイツの成長鈍化は関税以上に域内経済に直接的な影響を及ぼすとの見方を示した。
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