- 2025/02/26 掲載
世界の債務残高、昨年末318兆ドルで過去最大 対GDP比4年ぶり上昇=IIF
IIFは、今年は債務増加ペースが鈍化すると予想。ただ現時点で5兆ドル増えると見込んでいる政府債務について、各方面からの財政出動を求める声や、欧州の防衛予算拡大を背景に今後金額が上振れる恐れがあるとしている。
「特に政治の両極化度合いが高い国では、ソブリン債市場のボラティリティーがずっと増幅される公算が大きいと思う」と、IIFの持続可能性調査ディレクターを務めるエムレ・ティフティク氏は語った。
24年の債務増加分の約65%を占めたのは中国、インド、サウジアラビア、トルコを中心とする新興国だった。
これらの新興国は今年、多額の債務を借り換える必要がある。リポートは、貿易摩擦激化やトランプ米政権の対外援助凍結決定などが流動性の面で重大な試練をもたらし、借り換えや外貨建ての資金調達の能力が低下しかねないと警告した。
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