• 2025/02/17 掲載

午前の日経平均は小反発、好業績物色が支え 米関税警戒で上値抑制

ロイター

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[東京 17日 ロイター] - 午前の東京株式市場で日経平均は、前営業日比15円44銭高の3万9164円87銭と小幅に反発した。好業績銘柄の物色が下支えとなった一方、米国の関税政策への警戒感や為替の円高方向の動きが輸出株を中心に上値を抑制し、方向感を欠いた。

日経平均は55円安でスタート。為替の円高基調やトランプ米大統領が14日、米国が輸入する自動車に対して4月2日ごろ関税を課す考えを明らかにしたことが嫌気され、自動車株など輸出関連株を中心に軟調に始まった。一時128円安に下落した。

朝方発表のあった2024年10─12月期の国内総生産(GDP)速報値が市場予想を上振れる中、国内金利が上昇しドル/円が円高方向の動きとなったことも自動車株の逆風になった。一方、銀行や保険はしっかりだった。

市場では、GDPが良好で金利が上昇するのは、先行きの堅調な経済の織り込みを映しており悪い金利の上昇ではないとして「目先は円高が嫌気されているが、企業業績の好調さが続くなら株価にマイナスではない」(しんきんアセットマネジメント投信の藤原直樹シニアファンド・マネージャー)との見方が聞かれた。

好業績銘柄の上昇が下支えして日経平均は一時89円高に上昇した。ただ、指数はプラスとマイナスの往来となり、方向感は欠いた。

決算を発表したサンリオはストップ高となり上場来高値を更新。クレディセゾンは昨年来高値を更新した。ダイフクはしっかり。ENEOSホールディングスは堅調な地合いを継続した。一方、オリンパスや電通グループは軟調だった。 TOPIXは0.26%高の2766.47ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は2兆0947億4500万円だった。東証33業種では、値上がりは石油・石炭製品やその他製品、電気・ガスなど22業種、値下がりは精密機器や輸送用機器、サービスなど11業種だった。 東証プライム市場の騰落数は、値上がりが922銘柄(56%)、値下がりは663銘柄(40%)、変わらずは53銘柄(3%)だった。

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