- 2025/02/14 掲載
午前の日経平均は反落、為替の円高が重し 好決算銘柄には買いも
[東京 14日 ロイター] - 前場の東京株式市場で日経平均は、前営業日比174円17銭安の3万9287円30銭と反落した。前日に比べてドル/円相場が円高方向に進んだことが重しとなり、日経平均は弱い地合いとなった。ただ、下げ幅をどんどん拡大する展開にはならず、後半は小動きとなった。好決算を発表した銘柄には買いも入り、相場を支えた。
日経平均は前営業日比42円安と小幅安でスタート。寄り付き後はプラス転換する場面もあったが、すぐにマイナス圏に沈んだ。前場中盤には251円安の3万9209円68銭まで下げ幅を拡大した。市場では「週末を控えたポジション調整の動きが出やすくなっている」(国内証券・ストラテジスト)との声が聞かれた。
売り一巡後は3万9200円台を中心にもみ合う展開が継続。決算を手掛かりにした個別物色は活発で、指数を下支えした。
山和証券の調査部部長・志田憲太郎氏は、足元の日経平均について「4万円に近づくとやはり上値が重く、積極的な買いは乏しい」と指摘。企業業績が底堅い割には指数の明確な方向感は出ておらず、「米国の関税政策や日銀の利上げ観測が上値を抑制しているようだ」と話した。目先についてもボックス圏の推移が続くのではないか、とみている。
TOPIXは0.04%高の2766.67ポイントで午前の取引を終了。東証プライム市場の売買代金は2兆5035億5100万円だった。東証33業種では、電気機器、電気・ガス、その他製品など9業種が値上がり。パルプ・紙、水産・農林、非鉄金属など24業種は値下がりした。
個別では、決算を手掛かりにPKSHA Technologyがストップ高となったほか、ライオンが17%超高、ソニーグループが10%超高、日産自動車が5%超高となった。
一方、指数寄与度の大きい銘柄の一角が弱く、ファーストリテイリングが1%超安、東京エレクトロンが2%超安、アドバンテストが小幅安だった。
プライム市場の騰落数は、値上がり556銘柄(33%)に対し、値下がりが1030銘柄(62%)、変わらずが52銘柄(3%)だった。
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