• 2025/02/12 掲載

FRB、当面は政策維持を 物価なお課題=クリーブランド連銀総裁

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Michael S. Derby

[ニューヨーク 11日 ロイター] - 米クリーブランド地区連銀のハマック総裁は11日、 インフレ率を目標値まで引き下げるために、連邦準備理事会(FRB)は当面、現行の金融政策を維持する必要があるとの考えを示した。

ハマック氏はケンタッキー州レキシントンで行った講演で「現在の経済状況を踏まえると、当面は政策金利を据え置くことが適切になる」とし、今後数カ月以内に金利を引き上げる必要があるとは考えにくいとした。

金利政策の変更に関しては「利上げは私の基本シナリオには入っていない。私の基本シナリオは、かなり長い間据え置くということだ」とも述べた。

その上で、現在の金融政策のスタンスは経済の変化に「適切に対応できる位置にある」とし、「労働市場の健全性のほか、インフレ率が持続的に2%に向け回帰しているか、現行の金利環境下での経済がどのように推移しているかを検証するには、慎重なアプローチが必要になる」と語った。

同時に、物価上昇がなお課題になっていると指摘。「インフレ見通しを巡るリスクは上振れている。これにより(インフレ率が目標とする)2%に回帰するのが遅れ、高インフレが定着するリスクが高まる可能性がある」と指摘した。

また、「近い将来に実施される可能性のある政府政策とその経済的影響を巡る不確実性が存在している」と述べ、政府の政策を巡り慎重な姿勢を表明。関税政策を例に挙げ、多くの要因が絡み合う問題であるため、最終的な影響を忍耐強く検証する必要があるとの考えを示した。

昨年に行った利下げがこれまでにどれだけ経済に波及したかは「不明」だと述べた。

FRBは昨年9月から12月にかけて3会合連続で合計1%ポイントの利下げを実施した後、1月の会合で金利据え置きを決定した。ハマック総裁は昨年12月の利下げに反対票を投じている。

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