- 2025/01/30 掲載
ノルウェー政府系ファンド、24年利益2220億ドル 2年連続過去最高
[オスロ 29日 ロイター] - 世界最大級の政府系ファンド、ノルウェー政府年金基金は2024年に2兆5100億ノルウェークローネ(2220億ドル)の利益を計上し、2年連続で過去最高を更新した。ハイテク株の上昇が寄与した。
ファンドを運営するノルウェー中央銀行投資管理部門(NBIM)が29日発表した。23年の利益は2兆2000億クローネだった。
NBIMのニコライ・タンゲン最高経営責任者(CEO)は声明で、「特に米国のテクノロジー株が非常に好調だった」と指摘した。
同氏は記者会見で「これが永遠に続くわけではないことを改めて警告したい」と述べ、近年の世界的な株価の上昇局面はいずれ終わるとの見方を示した。
ノルウェーの石油・ガス収入を原資とする同ファンドは、世界最大級の投資家で、世界の全上場株式の平均1.5%を保有している。債券、不動産、再生可能エネルギー資産にも投資している。
24年末時点の株式保有額上位10銘柄のうち9銘柄がハイテク企業で、トップ3は米アップル、マイクロソフト、エヌビディアだった。
ファンドの投資収益率は13%で、ベンチマーク指数の収益率を0.45%ポイント下回った。
国庫からファンドに流入した資金は4020億クローネで、22年に記録した過去最高の約1兆1000億クローネには届かなかった。
投資リターンは株式が18%、債券は1%、非上場不動産はマイナス1%、非上場の再生可能エネルギーインフラはマイナス10%だった。
昨年末時点の資産配分は、株式が71.4%と、前年の70.9%から増加した。一方、債券は27.1%から26.6%へ、非上場不動産は1.9%から1.8%にそれぞれ減少した。再生可能エネルギーインフラは0.1%で横ばいだった。
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