- 2025/01/29 掲載
午前の日経平均は反発、一時400円超高 ハイテク株の戻り鈍く伸び悩み
日経平均は前営業日比256円高としっかりでスタートした後、上げ幅を広げ、一時431円高の3万9448円24銭まで上昇した。足元で下げが大きかった半導体関連株に買い戻しが入ったが、戻りは限定的だった。米国の大手ハイテク企業決算や、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表を前に、積極的な買いが手控えられたとの見方があった。日経平均は次第に伸び悩み、前場終盤にかけては3万9200円を軸に一進一退の展開となった。
市場では、ハイテク株について「まだディープシークの情報を精査したいとの思惑や、米国の金融政策イベントを前に様子見している投資家も多いのではないか」(いちよし証券投資情報部、銘柄情報課課長・及川敬司氏)との声が聞かれた。
一方、春節(旧正月)で関心が高まるインバウンド(訪日外国人)関連株や、国内の賃上げへの期待で「サービスなど内需株が相対的に物色される展開は続きそうだ。ハイテク株は不安定だが、相場全体の地合いが悪いわけではなさそうだ」(及川氏)という。
TOPIXは0.62%高の2773.97ポイントで午前の取引を終了。東証プライム市場の売買代金は2兆2016億4500万円だった。東証33業種では、サービス、電気機器、証券、商品先物取引など26業種が値上がり。海運、医薬品、空運など7業種は値下がりした。
個別では、アドバンテスト、ソフトバンクグループが小幅高、東京エレクトロンが小幅安となった。ディスコは2%超安、レーザーテックは1%超安、フジクラは1%超安だった。
前日に決算を発表した日清製粉グループ本社は3%超安。一方、AI(人工知能)普及への期待でソフトウェア関連は堅調で、PKSHA Technologyが13%超高とプライム市場の値上がり率トップ。主力のソニーグループは4%超高だった。
プライム市場の騰落数は、値上がり997銘柄(60%)に対し、値下がりが565銘柄(34%)、変わらずが78銘柄(4%)だった。
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