- 2025/01/22 掲載
米国債累増を懸念、減税や金利上昇で持続不可能も=ダブルライン
[ニューヨーク 21日 ロイター] - 第2次トランプ米政権発足から2日目となる21日、債券投資を主体とする米資産運用会社ダブルラインのアナリスト、ライアン・キンメル氏はロイターのインタビューで、米国債が累増しかねず先行きは持続不可能のままだとの見方を示した。
減税措置や金利上昇が見込まれていることが要因で、超党派機関である米議会予算局(CBO)が17日に更新した今後10年間の財政赤字見通しは「非常に楽観的だ」と指摘した。
CBOによると、国内総生産(GDP)に対する債務残高比率は118.5%に達する見通し。昨年の10年予測の122%よりも低下していた。
また、CBOは10年物国債利回り(長期金利)などが来年から2035年まで4%を下回ると予測した。
キンメル氏は「現在、イールドカーブ全体が4%を超えている状況にあるが、特に景気見通しが明るく、金利上昇圧力が高まれば、そうした利回り水準の実現は難しいだろう」と述べた。
キンメル氏は、財政見通しの悪化が予想され、米国政府が国債増発を余儀なくされる可能性が高いことから、長期金利が上昇し続けると話した。
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