- 2025/01/14 掲載
米J&J、神経系治療薬企業イントラセルラーを買収へ 146億ドル
[13日 ロイター] - 米医薬品大手ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)は13日、神経系治療薬メーカーのイントラセルラー・セラピーズを146億ドルで買収すると発表した。J&Jとして過去2年余りで最大の買収で、脳疾患治療市場での存在感が高まることになる。
J&Jは2023年にコンシューマーヘルス部門を分社化したのに伴い、医薬品・医療機器部門を強化するために複数の買収を行ってきた。今回の買収は同部門の成長加速に寄与しそうだ。
J&Jはイントラセルラー株の10日終値に39%上乗せした買収価格を提示した。
買収により、J&Jは米国で統合失調症と双極性障害に伴ううつ病の治療薬として承認されているイントラセルラーの経口治療薬「カプリタ」や、開発中のその他医薬品にアクセスできるようになる。
カプリタは昨年1―9月の売上高が4億8130万ドルで、LSEGがまとめたアナリスト予想では2026年には10億ドル余りに達する見通しだ。
ただ、J&Jとイントラセルラーの医薬品には重複する部分があるため、買収は独占禁止法上の審査が厳しくなると予想する投資家もいる。
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