- 2024/12/17 掲載
世界は経済ショックに脆弱、備え強化必要=カナダ中銀総裁
バンクーバー商工会議所で行った年内最後の講演で、脱グローバリゼーション、人口動態の変化、デジタル化、脱炭素化が雇用、成長、インフレに重大な影響を及ぼしている一方、貿易保護主義と経済の分断が進んでいると指摘。「将来は我々が望む以上に不確実で、ショックを受けやすくなっているようだ。それに備える必要があり、作業は進行している」と述べた。
2025年に向けた中銀の主な優先事項として、国際パートナーとの協力、分析の改善、避け難いショックへの対応に向けたより優れたツールの活用、金融政策の枠組みを目的と合致させることを挙げた。
さらに、公的債務の増加、長期金利上昇、成長減速で世界がより脆弱になっているところに、戦争、地政学的緊張、保護主義の脅威増大が追い打ちをかけていると指摘。「われわれがともに共通の経済安全保障問題に取り組めば、主要7か国(G7)諸国の民主主義は強化される」と述べた。
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