- 2024/12/12 掲載
アルバートソンズがクローガーとの合併中止 裁判所の判断受け
[11日 ロイター] - 米スーパーマーケットチェーンのアルバートソンズは11日、同業クローガーとの合併計画を正式に打ち切った。2つの裁判所が、両社の統合は消費者にとっては価格上昇をもたらすという独占禁止当局の主張を認め、合併差し止めを命じる判決を下したことに続く動き。
アルバートソンズのビベク・サンカラン最高経営責任者(CEO)は「連邦地裁と州裁判所の差し止め命令を踏まえ、われわれは合併合意を白紙に戻すという難しい決定をした」と説明した。
連邦取引委員会(FTC)、8つの州および首都ワシントンと、ワシントン州がそれぞれ合併差し止め訴訟を提起。オレゴン州連邦地裁とシアトルの州裁判所が10日、いずれも合併計画は不当に競争を低下させるとの見解を示した。
昨年の米生鮮品スーパー市場規模に基づくと、両社が統合した場合の市場シェアは約11%で、ウォルマートの17%に次ぐ第2位の座を獲得すると見込まれていた。
一方でアルバートソンズは、クローガーが計画承認に向けて必要な合意内容を完全に履行しなかったとの理由で、クローガーに6億ドルの違約金支払いに加えて損害賠償を求める訴えを起こした。
これに対してクローガーは、アルバートソンズの主張に根拠はなく、徹底的に争うと表明している。
関連コンテンツ
PR
PR
PR