[９日 ロイター] - 米ブルームバーグ・ニュースは９日、事情に詳しい関係者の話として、欧米自動車大手ステランティスのカルロス・タバレス最高経営責任者（ＣＥＯ）が経営陣の大幅な刷新を計画していると報じた。同社は先週、通期利益見通しを下方修正している。

ステランティスは中国勢との激しい競争、世界的な需要の低迷、余剰在庫などの課題に直面。売上高と利益が急減して株価も急落し、タバレス氏は北米事業の立て直しを迫られている。

問題は特に米国で顕著で、需要鈍化を受けて利益率の高い「ジープ」やピックアップトラックの一部モデルで値下げを余儀なくされている。

報道によると、タバレス氏は今週米国で開かれる取締役会で、財務チーム、地域責任者、ブランド幹部などの入れ替えを提案する可能性がある。タバレス氏自身の身の振り方についても話し合われる見通しだという。

ステランティスは現在、２０２６年に契約が満了するタバレス氏の後任を探しているが、同氏の任期を延長する可能性も示唆している。