• 2024/10/10 掲載

米10年国債タームプレミアムが再びプラス圏、大統領選も影響

ロイター

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Davide Barbuscia

[ニューヨーク 9日 ロイター] - 米10年国債のタームプレミアム(投資家が長期の国債を保有するリスクの見返りに要求する上乗せ利回り)が今週、プラス圏に戻った。米経済の底堅さを受けて大幅利下げ期待が後退したことや、大統領選を巡る不透明感が影響している。

タームプレミアムは2007─09年の世界金融危機以降やコロナ禍の期間は低金利を背景にずっと抑え込まれてきたが、近年は財政赤字拡大とインフレ高止まりへの懸念に伴ってじわじわと上向いてきた。

こうした中でニューヨーク連銀が今月9日公表したデータによると、7日時点の10年国債のタームプレミアムは0.034%と7月25日以来のプラスになった。今月4日時点ではマイナス0.047%だった。

先週発表された9月雇用統計が力強い内容で市場が想定する米連邦準備理事会(FRB)の利下げ幅が縮小し、米国債利回りが急騰。10年国債利回りは4%を超え、9日には7月終盤以来の高水準に達した。

ジョン・ハンコック・インベストメント・マネジメントの共同投資ストラテジストを務めるマシュー・ミスキン氏は、タームプレミアム上昇について、11月5日の大統領選で共和党候補のトランプ前大統領が勝利した場合に財政赤字が膨らむと市場が見込んでいる可能性もあると説明した。

ミスキン氏は「われわれが目にしているのは、トランプ氏当選の確率が上がるほど(米国債イールド)カーブの長期ゾーン利回りが上昇する構図だ。市場は国債増発を通じた長期債利回り押し上げにつながる財政赤字拡大のにおいを嗅ぎつけている可能性は十分にある」と述べた。

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